作者・ONE
レーベル・裏少年サンデーコミックス
吹き出すほどの笑いあり、分かりやすい面白さ。見た人しか分からない。とにかくまずは19話まで見てほしい。
主に主人公・影山 茂夫(通称・モブ)の超能力が中心になって進行していく物語です。
こちらも流行の時に1巻だけ読んで、しばらくしてアニメで見ました。
同じ超能力漫画で「斉木楠雄のΨ難」と言うものがあり、どちらも同ジャンルのギャグ漫画なのだが、何とも甲乙つけるのが難しい。
やはり、書く人の人間によってギャクセンスが違うのか、ノリ突っ込み重視のきっちりしている感がある、しっかりした「斉木楠雄のΨ難」の笑いとはまたちょっと違い、本当に単純に笑える。
もう色々見た中で多少の笑いでは笑わない。テクニカルな笑いを求めてしまってる寂しさを一気に吹っ飛ばしてくれる。
恐らく、今の時代の人達は情報社会の発達と共に、意味わからないと心が動かない。
と思いきや、意外と求めているのはシンプルで感性に響くものが流行っていたりする。
小難しい物事よりも、分かりやすくシンプルな笑いと言うものがみんな求めているのかも知れない。
特に師匠と呼ぶ、「霊幻新隆」がまた何とも言えないアクセントをつけてくれる。どうしようもない人間そうなのに、単純に良い事を言う。
そんなくだらないギャグの世界にも関わらず、何故か心に響くとても大切な場面もあったりする。
この笑いと真剣の温度差がどちらも心を動かす要因なのかも知れない。
常に面白さを含めつつ、物語の過程でモブが色々な人達や体験で成長するのを、見ているこちら側も一緒に成長していく気持ちになる。
小難しい説教よりも、シンプルで心に響く事の方が人は成長するのかも知れない。
ダラダラ長くしている設定も無く、きちんと完結している所も良いというのか、時代なのか。
自分のランキングに入れるのは難しいが、そういった作品とはまた別枠の作品として心に残しておきたい作品です。
忘れたころに読み、また感動と共に笑いと人の心を呼び起こすために置いておきたい作品となります。